子育て世帯では、お子様の育ち方に合わせて住宅を購入する方も少なくはないでしょう。とはいえ、家族のスタイルによって住みやすい間取りや条件が変わるため、子育て世帯は、子育てしやすい間取りの家を購入することをおすすめします。

こちらでは、子育て世帯におすすめの物件についてご説明します。

子育てしやすい間取りとは

乳幼児なら1LDKでも対応可能か？

子供が乳幼児である期間は、1LDK程度の間取りでも十分と考える人は多いでしょう。1LDKは、家賃が安いうえに掃除等もしやすく、生活動線や家事動線をとりやすいです。しかし、リビングと寝室が近いことから、物音などで子供を起こしがちで、ゆったりと生活できる状況とは言えません。1LDKを選ぶなら、リビングと寝室の間に廊下やバスルームを挟んだ間取りを選ぶとよいでしょう。また、子供が成長するにつれてものが増え、子供部屋が必要になることを踏まえれば、2LDK以上の間取りがおすすめです。

LDK

LDKの間取りを決める時には、居心地のよい空間かどうかも、目安の一つにしましょう。特にリビングは、家族が毎日顔を合わせる所であるため、暗い状態では心落ち着く空間にはなりません。日当たりや通風のよさを優先して、安らげる環境にしましょう。

キッチン

近頃は、料理をしながら子供の様子が伺える、対面式のオープンキッチンが人気です。さらに、オープンキッチンは大人が料理する姿を子供が近くで感じられるため、料理に興味を持ったり、手伝いやすいといった長所もあります。

収納

乳幼児期はオムツやおもちゃ、小学校以降は机や教材など、成長にしたがって子どもの荷物はどんどん増えていきます。また、ものが散らかりやすく部屋が片付かないといったことも考えられるでしょう。各居室に十分な収納場所があれば、物の整理や片付けが行き渡るでしょう。

畳スペース

畳はフローリングに比べて材質がやわらかく、音が響きにくいため子育てに適しています。リビングの片隅に「中和室」を設置しておくと、子供を意識しやすく、子どもの些細な変化も感じとりやすくなります。また、元々畳には消臭・調湿作用があるため、心地よい環境を整えることが可能です。

子供部屋

子供部屋が広いことで、多くなった荷物を収納でき、勉強場所や遊び場所も保持できます。また、子供が多数いる場合は、仕切り壁やパーテーションを用い、成長に合わせて部屋を分けることもできます。

マンションを購入する時の間取り

どの程度の広さが必要か

国土交通省では、以下のような世帯人数の数え方を提示（国土交通省：住生活基本計画における居住面積水準）しておりますので、ぜひ参照ください。

国土交通省は、0歳からの子供を世帯人数に含める場合、以下のように数えています。

0〜2歳...0.25人

3〜5歳...0.5人

6〜9歳...0.75人

10歳以上...1人

さらに、世帯人数に適した住宅の面積（世帯人数が２人以上の場合）は「10平方メートル×世帯人数＋10平方メートル＝住宅の面積」という計算式で求められます。世帯人数が4人を超える場合は、上記面積の5％を差し引きます。

子育て世帯に評判のマンションの間取り

子育て世帯に評判の間取りから考えてみましょう。間取りによって、生活の仕様や部屋の活用方法が変わってきます。

＜1LDK＞

1LDKは、子供が乳幼児の場合に適しています。子供に注意が行き渡りやすいため、子育てや家事が円滑に行えるでしょう。

＜2LDK＞

２LDKには、夫婦と子供1人の世帯が適しています。LDKに加えて個室が2つあるため、収納や遊び場所にも余地が生まれます。子どもが小さいうちは、1室を客間や夫婦の趣味部屋、収納部屋ほか、活用の自由度が高い点も魅力的です。

＜3LDK以上＞

多数の子育て世帯に人気なのが、3LDKや4LDKの間取りです。LDKに個室が3〜4部屋増えることから、子供が2人以上いても、余裕ある暮らしができます。中和室が設けられていることも多いため、用途に応じた部屋の使い分けも簡単にできるでしょう。

マンション独自の共用施設

マンションによっては、敷地内に公園やキッズルーム、学習室、託児所などの共有施設が設けられているところもあります。子育て世帯の頼りになる存在のため、チェックしておくとよいでしょう。

まとめ

リラックスした環境で子育てをするためには、お子さんとの実際の生活を想定して間取りを決めることが大切です。子供が成長して住み替えをお考えの方はもちろん、これから出産される予定の方や、子どもが欲しいとお考えのご夫婦も、ぜひ間取りに注目して、心地よい住まいを手に入れましょう。